③【基礎知識】トレードスタイルを学習しよう!スキャルピング?スイングトレード?がおすすめ?
このレッスンではトレードスタイルについて学習していきます!
「スキャルピング・デイトレード・スイングトレード」
FXでは数秒~数分で短期的に売買を繰り返す
スキャルピングと呼ばれるトレードスタイルや
数日~何週間に渡って行う
スイングトレード呼ばれるトレードスタイル等
様々なトレードスタイルが存在します。
このレッスンではどの様なトレードスタイルがあるのか
そして、各トレードスタイルのメリットや
デメリットなどを解説していきます。
あなたに合ったトレードスタイルとは?
FXを行う上では
自分に合ったトレードスタイルを確立することも大切です。
例えば、仕事が忙しく時間がない人が
「1日に2度しかこないエントリータイミングを待つトレードスタイル」を行うのは無謀です。
また、短気な性格で
「トレード結果が何週間もわからない。何度も未確定の損益が増減するトレードスタイル」
を行うのも苦痛でしかないでしょう。
- 生活習慣
- 性格
- 資金量
こういったものを考慮してトレードスタイルを確立させていきましょう。
トレードスタイル | ポジション保有時間 | 取引回数 | 資金量 | 合わない性格 |
スキャルピング | 秒〜分単位 | 数十回 / 日 | 小 | 慎重な性格だと苦痛 |
デイトレード | 数分〜1日 | 数回 / 日 | 中 | 短気だと苦痛 |
スイングトレード | 数日〜数週間 | 数回 / 週 | 大 | 短気だと苦痛 |
スキャルピング
では初めにスキャルピングメリット
そしてデメリットについて解説していきます。
スキャルピングのメリット
- 大きなニュースによる暴騰暴落のリスクを減らせる
- 資金量が少なくても利益が狙える
- 時間がない人も取引しやすい
スキャルピングのデメリット
- 判断力や冷静さが必要
- 集中力が必要でストレスが大きい
スキャルピングとは、1回の取引を秒〜分単位で完了させるトレードスタイルです。
1トレードで狙う値幅が少ないので1日に何度も取引をして
小さな利益をコツコツと積み重ねていくスタイルですが
このメリット・デメリットについて
さらに詳しく解説していきます。
スキャルピングのメリット:大きなニュースによる暴騰暴落のリスクを減らせる
スキャルピングは短時間で取引を完了させるため、
テロや戦争、経済状況の変化等(ファンダメンタル要因)
による暴騰暴落リスクを抑えられます。
また、スキャルピングは日をまたいでポジションを保有しないので
平日寝ている間のロスカットや
週末の持ち越しによる窓あけリスクに晒されることもありません。
スキャルピングのメリット:資金量が少なくても利益が狙える
スキャルピングでは損切り幅と利益確定幅が狭いため
小さな資金量で大きなポジションを持つことができます。
そのため資金効率よく利益を狙うことができます。
また、スキャルピングはタイミングが合えば1日に何度も取引を行うため
トレードが上達すれば
最も口座資金の増加スピードが早い取引スタイルといえるでしょう。
スキャルピングのメリット:時間がない人も取引しやすい
スキャルピングは短時間で取引を完了させるため
時間がない方でも取引しやすいです。
仕事から帰った寝る前の1時間だけ
スキャルピングトレードに取り組むこともできます。
相場分析に慣れた人であれば、
仕事中のお昼休みに取引をする人もいるでしょう。
もちろん相場分析に時間をかけた方がトレードの精度は上がりますが
時間がない人がFXを行う場合
消去法で考えると一番取り組みやすいトレードスタイルだと思います。
スキャルピングのデメリット:判断力や冷静さが必要
スキャルピングは短時間で何回も取引を繰り返します。
取引回数が多い分全てのトレードで勝つことは難しいので
悔しい思いをすることもあるかもしれませんが
さらに怖いのが
もし、エントリー後に逆方向に動き
損切りを設定する前に価格が一気に動いてしまうと大変なことになります。
スキャルピングでは、利益確定幅と損切り幅を
狭いところに置く前提のポジションでエントリーしています。
そのためポジションのロット数が大きくなる傾向にあり
損切りが遅れた場合に大損失を被る可能性があります。
スキャルピングのデメリット:集中力が必要でストレスが大きい
スキャルピングはチャートに張り付き続ける必要があるため
集中力が必要です。
取引回数が多いのでストレスが大きくなると
自分の決めたトレードルールを守れなくなり
精神的に不安定な状態で無駄なトレードをしてしまうことが多いです。
取引回数が多いものの1回1回の取引を正確に行わないと
どんどんと損失を出してしまうので
負けトレードが連続しても冷静にルールを守る
集中力・冷静さが必要なトレードスタイルです。
デイトレード
次はデイトレードのメリット・デメリットです。
デイトレードのメリット
- 1取引あたりのトレードリスクが少ない
- 資金効率が良い
- 翌日にポジションをもちこさない
デイトレードのデメリット
- 一回のトレードで大きな利益を狙えない
- 頻繁な相場分析が必要
デイトレードとは
1回の取引を数分から1日以内で完了させるトレードスタイルです。
1回で狙う値幅はスキャルピングよりも大きく
長くても1日以内で取引を終える想定でエントリーします。
スキャルピングのような瞬時の判断力は要らないので
初心者にも取り組みやすい取引スタイルです。
ではデイトレードのメリット・デメリットをさらに詳しく解説していきます。
デイトレードのメリット:1取引あたりのトレードリスクが少ない
デイトレードは原則ポジションを翌日に持ち越すことはなく
利益が出ていても損失が発生していても損益は当日中に確定します。
そのため、1取引あたりのトレードリスクは少ない傾向にあります。
スキャルピングよりもポジションを保有する時間・値幅が大きいため
スキャルピングよりもリスクが大きいと思われがちですが
実際は単純比較できるものではありません。
なぜかというと以下の様な理由があるからです。
- 一回一回のトレードを精査して行うことができるため、より精度の高いトレードができる
- スキャルピングでは、連敗もしくは連勝すると精神的に乱れ、思わぬ大損してしまう可能性がある
デイトレードのメリット:資金効率が良い
デイトレードはスキャルピングにおける
「ポジションの保有時間」「取る値幅」が少し大きくなったものです。
よってスキャルピングとメリットは少し重複します。
デイトレードも取引チャンスがあれば1日に何度も取引を行うので
資金効率が良い取引スタイルです。
デイトレードのメリット:翌日にポジションをもちこさない
デイトレードは1日で取引を完了させるので
翌日にポジションを持ち越すことはありません。
スキャルピングより大きな値幅を狙い
かつ経済ニュースの影響を受けにくいため
急な相場変動による損失リスクが低い傾向にあります。
デイトレードのデメリット:一回のトレードで大きな利益を狙えない
デイトレードは1日で動く値幅を狙うトレードスタイルです。
1回のトレードリスクは少ないですが
一度に大きな利益を期待することはできません。
スキャルピングと比べると
長い間ポジションを保有するため利益は大きくなりますが
あくまで1日以内を想定としたトレードをしていくので
スイングトレードに比べて大きな利益は狙えないのがデメリットです。
デイトレードのデメリット:頻繁な相場分析が必要
スキャルピングと違い、ポジションの保有時間が長いため
想定しておくリスク要因が多くなり
頻繁に相場分析をする必要があります。
また「相場分析の時間 + エントリーチャンスを待つ時間」が発生するため
1日の中でFXに割く時間が大きくなります。
スイングトレード
最後にスイングトレードのメリット・デメリットです。
スイングトレードのメリット
- 時間がなくてもトレードしやすい
- 勝率が低くても利益が出しやすい
- トレードのストレスが少ない
スイングトレードのデメリット
- 取引チャンスが少ない
- 相場の急激な変化に対応しにくい
- トレードの経験が積みにくい
スイングトレードとは
1回の取引を数日から数週間程度という長期間で取引を完了させるスタイルです。
1回の取引で大きな値幅を狙います。
1度ポジションを保有したら長期間保有するので
頻繁に相場を見る必要はなく精神的にも余裕のある取引が可能です。
ではさらに詳しいメリット・デメリットについて解説していきます。
スイングトレードのメリット:時間がなくてもトレードしやすい
スイングトレードは
デイトレードやスキャルピングのように
1日に何度も取引を行うことはありません。
週末や通勤中などにじっくりと相場を分析し
納得のいくエントリーポイントを探すことができます。
FXに使える時間が少ないサラリーマンの方や
主婦の方などにもおすすめのトレードスタイルです。
スイングトレードのメリット:勝率が低くても利益が出しやすい
スキャルピングやデイトレードは少ない値幅で何回も取引を行うため
勝率を重視する傾向にあります。
しかし、スイングトレードは1回の取引で
大きな値幅を狙っていくトレードスタイルです。
極端な話「損切り-20pips、利確+100pips」であれば
勝率20%でも「+40pips」となります。
スイングトレードのメリット:トレードのストレスが少ない
スイングトレードでは
短時間での集中が必要なスキャルピングやデイトレードのように
ずっと相場に張り付いている必要はありません。
小さな価格の変動は気にせず
大きなトレンドを狙っていくトレードスタイルのため
レートやチャートを1日に数回チェックして
相場の流れを確認するようなやり方でも十分相場に対応できます。
また、スイングトレードではエントリータイミングをじっくりと吟味し
損切り価格と利益確定価格を決めることができます。
トレード判断までの時間がある程度
持てるのが魅力の一つです。
スイングトレードのデメリット:取引チャンスが少ない
スイングトレードは
スキャルピングやデイトレードと比べると
取引チャンスが少ないです。
エントリーポイントを精査すると
多くても1週間に1〜2回程度しか取引チャンスがありません。
そのため、我慢できず
分析とは全く関係ない場所でエントリーしてしまう可能性があります。
また、スイングトレードは取引チャンスが少ないため
トレードの経験が積みにくいという側面もあります。
スイングトレードのデメリット:相場の急激な変化に対応しにくい
数日間にわたりポジションを保有し続けるため
相場が急変動した場合に影響を大きく受けます。
チャートを見ている時間・回数が多いトレードスタイルではないため、
レートの急激な動きに即座に反応することが難しいです。
そのため、含み益がでていても
一気に含み損に変わるいうこともあり得ます。
まとめ
このレッスンでは
様々なトレードスタイルについて学習しました!
今、どのトレードスタイルが向いているのか分からなくても
実際にトレード経験を重ねていく中で
自分に合ったトレードスタイルが見つかるので
現時点では
スキャルピング、デイトレード、スイングトレードが
どういったスタイルなのか理解できればOKです!
それでは次のレッスンで
「ローソク足」や「チャート」について学習していきましょう!